アサーション さわやかな自己表現

アサーション さわやかな自己表現

アサーション、それは、状況に応じた
自己表現のこと。あたなも、自分も相手も
生かす、さわやかなやりとりを!

  

アサーションとは


アサーションというのは、状況に応じて適切な自己表現ができることです。我慢して受け身的になるのでも、攻撃的になるのでもなく、相手も自分もさわやかな爽快感を味わえるような、そんな自己表現です。

アサーティブな自己表現について学ぶのが、アサーショントレーニング(アサーティブトレーニング)です。これは、ソーシャルスキルの中でもコミュニケーション、特に自己主張に関してピックアップしてトレーニングするものです。

これは、自己主張に関するいくつかの過誤に対する心理教育から始まります。そして、攻撃的な自己主張や非主張的な自己表現とアサーションの違いを明らかにした上で、適切な自己表現について学びます。

アサーション、またアサーティブ・トレーニングに関する、日本の第一人といえば、平木典子氏を挙げることができるでしょう。

アサーション権


アサーション(アサーティブネス)については、「権利」という考え方が重要な位置を占めています。「〜してよい」という考え方です。

アルベルティ&エモンズは、他の人を傷つけない限り、すべての人が次のような権利(アサーション権)を持っていると言いました。
  1. 自分自身である権利(自分であってよい)
  2. 自分を表現する権利(自分を表現してよい)
  3. これら二つの権利を行使するにあたって、罪悪感や無力感を感じなくていい権利
たとえば、人前に立ってあいさつをしなければならないときに、あがってしまったとします。あがってもいい。なぜなら、それが今の自分なのだから。これが1番目の「自分であっていい」ということです。

そして、みんなの前で「実はあがっています」と言ってもいいし、言わなくてもいい。これが自分を表現する権利です。言わないというのも一つの表現と捉えられているのですね。大切なのは、言うか言わないかは自分で決めていいといこと。

そうして、3つめの権利は、あがっていても、そして「あがっています」と告白したとしても、「自分は気が弱い」とか「弱音を吐いてしまった」とか「みんなにどう思われるだろうか」と、気に病んだり、自分を責めたりしなくていいということです。


アサーション権宣言文



セルフ・アサーション・トレーニング

M・J・スミスは、上述のアサーション権を、10の宣言文で表現しました。
  1. 誰も、自分の行動・思考・感情は自分で決めることができて、しかも、自分が起こしているものである。だから、その結果が自分に及ぼす影響について責任を取ってよい。
  2. 誰も、自分の行ないたいことは、理由を言ったり、言い訳をしたりしないで行なってもよい。
  3. 誰も、他人の状況や問題を解決するために、もしも協力したいと考えればすればよいし、したくなければしなくてよい。
  4. 誰も、一度言ったからそれを変えてはいけないということはない。自分の気持ちが変わったら変えてよい。
  5. 誰も、間違いをしてもよい。そして、そのことに責任を取ってよい。
  6. 誰も、「私は知りません」と言うことができる。
  7. 誰も、他人の善意に応じる際に、自分独自の決断をしてよい。
  8. 誰も、決断するにあたって論理的でなくてもよい。
  9. 誰も、「分かりません」と言うことができる。
  10. 誰も、「私には感心がありません」と言うことができる
しかも、これらの宣言は、権利(〜してもよい)であって、義務(〜するべきだ)ではありません。だから、これらの行動ができなかったとしても、それで自分を責める必要はありません。

私たちには、自己主張する権利があると同時に、自己主張しない権利もあるのです。

私は、アサーションというと、これまで自己表現を「すべき」であるというふうに捉えてしまっていました。そして、上手に自己表現できない自分を責めていたところがあったと思います。でも、上手に自己表現できないのが自分なら、その自分でいることを責めなくてもいい。そして、表現しないという自己表現をすることができる。これは、私にとって大きな発見でした。


アサーティブな自己表現


アサーティブになるとは、攻撃的になること(攻撃的自己表現)とは違います。攻撃的自己表現とは、自分のことだけを考え、相手の気持ちを配慮しないような自己表現です。自分の意見や考え、気持ちをはっきり表現しますが、相手の意見や気持ちを無視または軽視します。つまり、相手に自分の気持ちや考えを押し付けることになります。その結果、人間関係に軋轢を生じてしまいます。

かといって、アサーティブになるとは、何も主張せずに我慢すること(非主張的な自己表現)とも違います。非主張的自己表現をする人は、自分のことは後回しにして、常に相手を優先させてしまいます。その結果、その場限りでは人間関係に軋轢は生じないかもしれませんが、自分の心の中に強い不満や恨みの感情が蓄積されていきます。

アサーションは、自分も相手も大切にするような自己主張、自己表現です。アサーションを心がけている人は、自分の気持ち、考え、意見などを、正直に、率直に、相手に分かりやすく、その場にふさわしい方法で表現しようとします。

特に、アサーションが問われるのは、双方の意見や考え、欲求などが食い違ったときです。攻撃的自己表現をする人は、自分が勝って相手を負かそうとします。非主張的な人は、いつも自分が負けです。

しかし、アサーティブな自己表現をする人は、勝ち負けではなく、どちらも勝とうとします。どちらもハッピーでいられるための第三の道を探ろうとするのです。自分の意見を率直に出し,それと同時に、相手の率直な意見も引き出し、真剣に耳を傾けます。そして、必要に応じて譲ったり、譲られたりしながら、最終的に双方が納得できる結果を出そうとするのです。 どちらも勝つ。いわゆるWIN-WINの関係を目指しているのです。

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